自動車保険は解約ではなく、中断をすることができます。

たとえば、解約や満期の日までに車が廃車になってしまった場合や、車を人に譲渡する場合、海外赴任などで日本を長期間離れるときやリースの車を返却する場合には、解約ではなく、中断をして、後々中断前の等級のまま、保険を再度契約をすることができます。

通常はいったん解約をしてしまうと、新たに保険に入るときは等級がまた6級からスタートになります。等級が高いほど保険料が安いのが一般的ですから、将来的にまた保険に入る可能性がある場合は、完全な解約よりも中断をした方がお得でしょう。

中断をする際には保険会社に申請して「中断証明書」を発行してもらいます。発行に必要な書類は、中断証明書発行依頼書、中断する前の自動車保険証券のコピー、廃車や譲渡など、中断する理由を証明する書類です。

保険会社にもよりますが、この発効から10年間は、中断前の等級が引き続き有効になります。もし中断証明書をもらわずに保険を解約してしまっても、解約から13カ月以内であればあとから発行してもらうこともできますので、あとからでも申請をしておきましょう。

中断と再開に関する決まりは保険会社によって若干の違いがあります。中断する際には再開する際の条件を良く確認しておきましょう。